インターネット中立性の撤廃 ~2017/12/15 のおすすめ記事~

今日のおすすめ記事とコメント

  今日のニュースはやはりこの「インターネット中立性」の撤廃でしょう。

 全ての人々にとってインターネットというのは中立的なインフラであって、全てのコンテンツプロバイダーにとって公平なものであるというのが、インターネット中立性の考え方です。

 これが撤廃されるとどうなってしまうのか。正直今の世の中わからないという感じだと思います。一つにはあるコンテンツに接続するためには追加料金がかかってしまう可能性が出てくるということだったり、法律的に微妙なコンテンツ(アダルトとか?)が意図的に遅くなってしまったり。

 一方で撤廃の目的は、ISPによるイノベーションやインフラへの投資を促進することだったりします。

 インターネット中立性は思想にもかかわってきます。それは特にアメリカにおいてですが、表現の自由や選択の自由というのが求められる以上は、情報の流れに意図的な介入があってはならないというような視点です。中立性に関する議論が競争や制度、技術的な問題に流れがちな議論とはまた一線を画していて面白いです。

 ここ一か月くらいでこの話題は盛んになっていたけど、とりあえず一区切りついたようなので、どこかでまとめたいと思います。

 

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10年後、今の大企業は潰れているのか ~2017/12/14 のおすすめ記事~

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今日のおすすめ記事とコメント

 今日面白かったのはこの2つの記事です。

片方は大企業側から見たベンチャーの脅威性について、もう片方は個人プログラマで大きな反響を呼んでるサービスを作った人について。

最近、特にIT業界ではベンチャー魂が凄い推されてますよね。10年前の時価総額TOP10企業と今のTOP10は入れ替わってるから、今から10年後も入れ替わってるはず。そういう考え方はベンチャー魂にとっては心の糧になると思うんですよね。

でもITによる産業改革が行われたこの20年くらいと、今後の20年は同じような道をたどるのでしょうか? もちろんAIやブロックチェーンやバイオやマイクロチップなど(偏ってますね...)、科学技術は進化していくと思います。でもその殆どがITの発展であったりすることも多いですよね。Facebookが迅速にinstagramを買収したりなど、今の大企業は20年前の大企業とは違って、世界中の知恵を上手く取り込んで、横のつながりによるイノベーションも上手くこなす可能性だって充分にあります。

もちろんベンチャーでこそ起こるイノベーションはありますが、それはそれとして、現時点でITの波に乗れている大企業が崩れ落ちるというのは簡単には結論付けられない気がします。

10年前と今の比較を、今と10年後の比較で同じように簡単に考えてしまうのはどうなんでしょう。

その他おすすめ記事

増える情報をより効率よく理解できるように ~2017/12/13のおすすめ記事~

今日のおすすめ記事とコメント

動画も音声も、人間が理解するには結構な時間を要しますよね。特に動画は物凄く時間を消耗しちゃう。動画見るのは好きだけど、なかなか生活の中に動画を楽しむ時間を作るのは難しい。

だからGoogleのこの試みは凄い応援してる。今のところは動画のダイジェスト化という感じだけど、上手く進めば視聴時間を短縮しつつもコンテンツ内容をより把握できるようになるかもしれない。

音声についても同じで、しっかりと音の内容を理解するには結構時間を使うし、なかなか労力を使う。音についてもデータ化できればテキスト処理のノウハウがそのまま使えて、一気に幅が拡がる気がする。

ますます情報が増えていく環境の中では、こういうデータの秩序化みたいな路線がとても必要になる。

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2017/12/12 おすすめニュース


総括

昨日はその日NewsPicksでコメントしたニュースをわざわざWebスクレイピングして、はてなAPIで投稿していました。

でも見た目や色々な問題を考えると、NewsPickでコメントする際にtwitterに同時投稿するようにして、Twitter側からはてなAPIに連携させるほうが早かったのでそう直しました。

次はどこかサーバで動かして23:00くらいに自動で投稿するようにします。

(2017/12/11)今日読むべきニュース

Google Homeでやったことまとめ - Qiita
(コメント)これは面白い。ねぇグーグルっていうのがしんどいんですけどね。

【ガチ】脳に情報を直接注入する方法が発見される! サルでの…
(コメント)電気刺激による単一行動の再現は前にもあった気がするけど、どうだったでしょうか。どちらにせよ脳の情報処理の難しさはその複雑性にあるので、この結果からどうとはあまり言えない気がします。

この世からABテストはなくせる、アドビが目指すAIの世界
(コメント)最近ではadobeの発表が一番楽しみになってる。ところで何故タイトルはこの様になったのか・・・。

1ビットコインあれば何が買えるのか一発でわかるサイト「Ho…
(コメント)1BTC単位で測る必要あるのかな。

なぜ日本企業は"撤退"を決められないのか
(コメント)"「3-5ルール」が存在する企業では、採算性には問題があるにも関わらず、「3年で単年度黒字、5年で累積損失一掃」となるように、計算数値を操作してしまうのである。このような行動が、投資の失敗につながる"

ありそうな話

ビットコイン、約4割を1000人の「クジラ」が保有か-売買で結…
(コメント)そんな割合の可能性があるんですね

韓国で「AI World Cup 2017」初開催 AI選手がプレ…
(コメント)プレイ動画見てみたい。サッカーゲームあまり良くわからないから、FPSとかでやってほしいな

なぜスタートアップが、あえて新書レーベルをはじめるのか?
(コメント)面白いと思うものを、余計なこと気にせず作れるようにしたいですね。

濱口秀司が語る、イノベーションを生み出す「ビジネスデザイン…
(コメント)ロッドマンスクール調べてみようかな


総括

僕はNewsPicksとRSSリーダーであるinoreaderでニュース記事を読んでいます。
その中でも気になったニュースについては、NewsPicksのpickという機能を使って、それぞれの記事にコメントを入れたり入れなかったりしてます。
ただせっかくコメントしてるのに、NewsPicksではそれらの情報をあまり見やすく扱うことができません。なので今日からはてなブログにそれらの情報を集結させようと思います。

今のところはNewsPicksのマイページをスクレイピングして、そのデータをhatena APIで下書きに投稿しています。下書きを自動投稿した後に、今この文章を一日の終りに付け足して投稿、という感じです。
さすがに荒削りで、今のところ記事のタイトルは省略されてるし画像はないしで質素です。今後もう少し見栄えを整えてまとめられるようにしたいと思います。

書いてて思ったけど、pickはtwitterと連携できるから、twitterからデータを取ってくるほうが早かったのでは・・・。
それにtwitterのembedを使えば見栄えもかなりきれいになるのでは・・・。

英語学習の必要性はどこにあるか


 英語学習の必要性については長年議論されている。多くの考えはあるが、ここでは多くの人間にとっては、「コミュニケーションツールとしての英語能力」は必要ではなく、「英語の知識にアクセスする能力」のみが必要であることを書きたい。

 

必要ではない英語能力

 今まで、グローバリズムという時代背景を常にバックにして英語教育は進められてきた。それは「英語を使うことができないと、社会で生き残れない」というような印象を多くの人に抱かせることに成功した。勉強する側は半ば脅迫観念のようなもので勉強をするし(または受験のため)、教育する側は英語を使えるようになることが正義として、自身をもって提供してきた。結果としては、それが英語能力の向上という意味で成功したとは言い難いけども、「英語が必要である」という精神性を身に着けさせたという意味では、大きな効果はあったはずだ。

 そして英語が必要であるという考えを身に付けさせることに成功した上に、それは「コミュニケーションツール」として必要なのだ、という印象を持たせることにも成功した。某予備校の英語教師などは「英語は言葉なんだ。誰でもできる」と言っている。この文章自体は全くその通りなのだけれども、「言葉」というワードを使うことによって、なんとなく英語と言うのは「会話を行うためのもの」という印象を抱かせる。確かに英語は言葉であって、本来はコミュニケーションを行うための道具である。だから日本人が英語を「話せないこと」に関して物凄く揶揄されたりするし、自己否定にまで陥っているケースが多くない。日本の受験勉強のように、入試問題を解くために勉強した英語などは、この目的にそぐわない英語能力しか養えない。TOIECで800点を取ることができても、日常会話すらできない人はおそらく沢山いる。

 だけど英語圏で生活していない日本人が、「コミュニケーションツール」としての英語を学ぶ必要性がどれほどあるのか疑問だ。外資系企業など、外国人が常に身近に存在するような環境にいない限り、英語でコミュニケーションを取らなければならない状況には中々なるものではない。むしろ、そのようなケースがないからこそ、日本人の「コミュニケーションとしての英語」はなかなか培われない。

 だから英語をそのように捉えるのはもう止めても良い。「日本人は英語を話せない」と揶揄されようが、それは「必要ないから」と自身を持って言っていい。それは日本という国の特殊性でもあるし、そこに変な自己否定を入れる必要はない。コミュニケーションツールとしての英語は放棄しても良い。

 もちろん、それは例えば教育のような舞台で考えられる、英語教育においての話だ。今後英語圏で活躍したければコミュニケーション英語は必要だし、よりグローバルで活躍したいのであれば、そうした能力も養わければいけない。ここで書いてるのは、あくまで大多数の日本人における英語能力についてである。ローカルで生活する普通の日本人にはそのような能力は別に必要ではない。だから英語に対して変な強迫観念を抱く必要はない。

 

必要な英語能力

 だけど強調して書いておきたいのは、コミュニケーションとしての英語能力は必要ではないが、「英語にアクセスする能力は必要である」ということだ。英語圏に住んでいなければ外国人とコミュニケートすることはないが、インターネットと接する私たちは常に英語で書かれた知識にアクセスすることができる。そしてそのようなルートがあるということは、英語知識にアクセスできるかできないかで、両者には大きな知識格差が起きるということだ。

 英語知識にアクセスすることができなければ、インターネット上で公開されている多くの記事や論文、ビデオなどの有用な情報を手に入れることができない。大学講座など、様々な有用なコンテンツが英語で公開されてることを考えると、これは想像以上に重大な問題であることを意識した方が良い。

 インターネット上にどのくらい英語が、そして日本語があるか大体理解できるグラフがある。このグラフを見ると25.3%ほどは英語ユーザであることが分かる。そして日本語ユーザはたったの3.0%である。日本語しか読めない・聞けないのであれば、たったの3%の知識にしかアクセスできないことになるのだ。また、中国語やアラビア語の成長率もなかなか興味深いので、今後は英語に加えて中国語に対するアクセス能力も求められるかもしれない。

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ウェブ上の言語ごとのユーザ数(2017年6月30日現在)

 Googleの使命は「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」であった。しかしそれは「可能」にしてくれただけであり、実際に実行できるようになるのは、個人に任されていることを忘れてはいけない。「アクセス可能」になったということと、それを実際に行うかどうかとは、全く別物なのだ。
 
 もしその目的の英語を学習することすら鬱陶しいならば、機械翻訳の精度がさらに向上することを期待しておこう。そうなれば多くの日本人にとっては、とうとう英語学習は必要なくなる。私たちの目的は多くの知識に実際にアクセスすることであり、英語を使う事自体が目的ではないからだ。機械翻訳がそれを格段に容易にしてくれる。

 

参考:

www.internetworldstats.com

現代は決して悪い時代ではない 「繁栄」 by マット・リドレー

 本書が終始説いていることは「現代は決して悪い時代ではない」ということである。
 
 毎日流れてくるニュースや、本屋にいけばどこまでも続くように並んでいる現代悲観論に反して、様々な事実を合わせて考えれば現代は素晴らしいものである、という合理的楽観論を背に宿して論を勧めている。
 
 「合理的」と言うからには、様々な現実面と顔を合わせなければならない。現実から離れて抽象的に説いていくのではなく、様々な現実の苦難を乗り越えてきた人間の歴史を説いていきながら、現代と言うものを考えなかればならない。
筆者は人類史という壮大な物語を背景に、現代を解き明かしているのだ。
 
 筆者も少し言及しているが、この人類史から現代を解き明かすというプロセスが、これほどまでに意義あるものとなるには、ある特徴があるからである。それは「人間の本質は今も昔も変わっていない」ということである。
つまり広く深い人類史を俯瞰することが、現代の私たちにとってとてつもない意義あるものになる理由としては、そのプレイヤーが変わっていない、ということにあるのだ。プレイヤーが変わっていないのだとすれば、彼らの歴史を捉えることで、現代社会を客観的に捉えることができるようになるからだ。
 
 人類史というとあまりにも想像を絶する世界観だが、そのプレイヤーは私たちと全く同じなのだ、ということを念頭に入れて本書を読むと、その恩恵を最大限に味わうことができるのではないかと個人的には思う。
 
 
 本書は「人類の繁栄」をテーマに挙げて、「人間が自らの生き方をこれほど激しく変え続けられる原因はどこにあるのだろう?」という疑問を説くことを目的にしている。
 
 本書の冒頭から書いている通り、筆者はその理由を人間の「交換と専門化」に与えている。
 人間は自分ひとりの中で「培うことのできない能力」を扱うことができることによって、ここまで繁栄してきたのだ。私たちはパソコンがどのように動いているか、作られているかを厳密には知らない。なんとなく分かっていても、材料さえあれば自分で全てを作れるかと問われれば、おそらく作れる人間などいないだろう。仮に作れたとしても、その材料を自分で集めてくるには途方もない時間がかかるし、可能かどうかさえ定かではない。
 しかし私たちはパソコンを使うことができる。資源や理論や物流を考えることなく、私はこうして文章を打つことができる。それらのことを考えることなく、全く新しい事に自分の時間を注ぐことができるのだ。世界の多くの人々が自分にできることに専念し、それを大規模に交換することによって、余計なことを考えずにイノベーションを起こすことができるのだ。検索エンジンSNSを考案するのに、パソコンの資源を考える必要はない。
 
 筆者が一番良いたいことはこれだけである。そして残りの部分は、その「交換と専門化」を作るためにはどうすれば良いか、ということになる。
 
 「交換と専門化」が進むにはその土台が必要になるのだ。私はその土台として「人間が交換を行えるような社会を築くこと」そして「専門化することが利益になる経済を作ること」の2つが本書で挙げられていると感じた。
 他人と交流をできること、他人を出し抜くことが個人の利益にならないようにすることが、人々が「交換と専門化」に秀でるようになるための必要条件なのだ。この話は「国家はなぜ衰退するのか」を参考にすると上手く繋がるかもしれない。
 
 個人的に感銘をうけたのは、「情報のモノ化」である。人間は自分で考えたことなどを「モノ化」することができる。つまり頭の中にある抽象的なものを、現実世界に具象化することができるということだ。現実世界に具象化することができれば、他者と交換することが非常に容易になる。また現実世界に存在するということは、物理的な3次元空間を使い、「移動」という概念を身に宿すことができる。そうすると、人一人の交換可能範囲を超えて、想像もつかないような経緯を辿り、間接的に他者と交換ができるようになる。個人的には、この「情報のモノ化」が「交換と専門化」に一番貢献したと思う。もちろん、文字や言語もこの一種である。
 
 そして現代はインターネットという、歴史上一番の交換能力を持っている土台を手に入れた。そしてこれは権威的ではなく、分散的に成り立っているものだ。トランプ政権のアメリカを始め、国家という単位で保護的になろうとも、テクノロジーが可能にした「交換可能な範囲」が狭まることは決してないと思う。その土台がある限り、またはその動機がなくならない限り、現代社会の繁栄は止められないものであると思う。
 
 また、本書は「狩猟採集と農耕」「信頼と市場」「都市と交易」「エネルギー」「発明」「悲観主義への反論」というテーマで各章を割いている。経済史的な語り口調が多いので少々読むのに飽きてくる部分もあるが、常に「交換と専門化」という視点で読んでいけば、必要なエッセンスは抽出し易いのではないかと思う。
 

 

繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 

 

 

国家はなぜ衰退するのか(上):権力・繁栄・貧困の起源 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

国家はなぜ衰退するのか(上):権力・繁栄・貧困の起源 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 
国家はなぜ衰退するのか(下):権力・繁栄・貧困の起源 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

国家はなぜ衰退するのか(下):権力・繁栄・貧困の起源 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)